八極小架の套路動作中には「托槍式」なる招式があるばかりか、小架の理論が、既に発力に於ける槍術との共通性まで説い ているのは、古の時代より、槍術が八極拳と密接な関係にあったことの証であろう。八極門の開祖、呉鐘公は「神槍」と世に称され、歴代伝人には槍を以て名を 成した者は少なくない。
 ところで、槍の実力は“抖”を見れば分かると言われる。功夫ある者が、ひとたび槍を振れば、槍頭が激しく揺れて震えることから、この様に呼ばれているの である。
 “抖”とは即ち槍尖を用いて圏を劃すことであり、抖圏の内に「攔」「拏」「扎」の三動作を含む。この三動作が槍の基本であると同時に、槍の全てであると 言っても過言ではない。

 槍術基本功 QuickTimeムービー

(1999.5.18作成/2008.12.29更新)


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